潮騒 46(ホミン以外:閲覧注意)
目が覚めても、お前が隣にいてくれる。
眠れない夜も、お前がいるなら怖くない。
指はまだ繋がれている。多分、俺が。
身じろぎするたび、しっかり繋いでくれていたんだろう。
きっと眠れないだろう、お前も。
こんな俺に、付き合って。
お前を苦しめるつもりはないのに。
お前に助けは求められない。
「・・・ユノ」
起きているのか、寝ているのか。
分からなくて返事もできない。
「愛しています。ずっと、待ちます。あなただけを」
うれしかった。でも、返事なんか。
できなかった。俺だって愛している。ずっとお前だけど。
だからこそつらくて、だからこそ。
お前から離れなければいけないのに。
気付かれてしまうから何も言わなかった。
悟られてしまうから涙も我慢していた。なのに。
手の震えで気付いたのだろう。チャンミンの体が動く。
目を閉じたままの俺の顔を見つめていると気付いた瞬間。
涙が零れ落ちた。
お前は静かに唇で涙を拭って。
ひたいに口づけてまた、体を横たえた。

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眠れない夜も、お前がいるなら怖くない。
指はまだ繋がれている。多分、俺が。
身じろぎするたび、しっかり繋いでくれていたんだろう。
きっと眠れないだろう、お前も。
こんな俺に、付き合って。
お前を苦しめるつもりはないのに。
お前に助けは求められない。
「・・・ユノ」
起きているのか、寝ているのか。
分からなくて返事もできない。
「愛しています。ずっと、待ちます。あなただけを」
うれしかった。でも、返事なんか。
できなかった。俺だって愛している。ずっとお前だけど。
だからこそつらくて、だからこそ。
お前から離れなければいけないのに。
気付かれてしまうから何も言わなかった。
悟られてしまうから涙も我慢していた。なのに。
手の震えで気付いたのだろう。チャンミンの体が動く。
目を閉じたままの俺の顔を見つめていると気付いた瞬間。
涙が零れ落ちた。
お前は静かに唇で涙を拭って。
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