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潮騒 42(ホミン以外:閲覧注意)

日本で住む家は、同じ。一つの部屋を借り上げて、チャンミンと二人で暮らす。
今まではそれが、うれしかった。

ベッドルームは別々。それ以外にもう一つずつ部屋がある。リビングは共有。
ヨニが来ても、この家には上げない。チャンミンとの暗黙の了解だ。
日本での暮らしは、いつも二人。それ以外の人と会うときは、外で。
そう決めてあるから。

ただ、ヨニに関しては。
会社としても止めようがない存在でもある。それが厄介だ。

「やっと、着きましたね」
日本へ着いてすぐ、仕事の打ち合わせをしながら、会食。
ようやく車を降りて、ふたり。
「ああ。・・・久しぶりだな」
荷物はある程度片付けてもらっている。こまごましたものはこれから。
お互いの部屋に引っ込んで、片付けを始める。
放置しておいたスマホが、鳴って。
名前を見ると、ヨニ、だった。出るのを躊躇う。

「・・・もしもし?」
少し間をおいて、出れば。
「ユノ? もう日本着いた?」
「もう家にいる。あとは寝るだけだ」
「そう。私も明日行くわ、そっちに」
一気に目の前が暗くなる。押し黙ると、ヨニはからかうように笑った。
「大丈夫よ、いきなり押しかけたりしないわ」
「当たり前だ。いくらお前でも、この部屋には通さない」
「どうして? 私はあなたの婚約者よ」
「チャンミンもいる。ふたりの部屋だ。俺の自由にはできない」
「三人で会えばいいじゃない。私からチャンミンに伝えましょうか?」

断れば本気でチャンミンに交渉しかねない。
「終わり次第連絡する」
「絶対よ。約束破ったら・・・家に押しかけるから」

冗談めかした言い方も、冗談には聞こえない。
眠れない夜を、俺は。
どうやって過ごせば、いいだろう。




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潮騒 41(ホミン以外:閲覧注意)

飛行機の席は、ソンヒョンの隣。チャンミンはその向こうに座っている。
俺が頼んだ。
今までなら、隣にいつもチャンミンがいたのに。
この先の生活を考えれば、できる限り離れていたかった。

飛行機を降りたら、移動は車になる。
こうなると、離れるわけにもいかない。
ワゴンの後部座席、別々に座って、俺はうとうとしていた。
この状況なら何も起こらない。日本へ来た以上、毎日が秒刻みのスケジュールになることはわかりきっている。

ソンヒョンの声が聞こえた。スケジュールをあれこれ話しているらしい。
チャンミンがその声に答えていた。眠らせてくれるのはありがたかった。

ヨニは、あとから。
日本に来ると言っていた。
どこまで俺を追い詰めれば気が済むのだろう。思いながらも。
もしかしたらチャンミンに会いに来るのかもしれないと、思った。

「ヒョン」
囁くような声が、聞こえた気がして。
目を覚ます。後ろの席にいたチャンミンが、俺を覗き込んで笑っていた。
「そろそろ、着きますよ。はい」
マスクとサングラスを差し出される。寝ぼけているときはこれが一番だ。
「サンキュ」
受け取ると、チャンミンは一瞬、寂しそうな顔をして。
目を反らしてから微笑んだ。自分を納得させるように。

ヨニが来ることももう聞いているのだろう。
それ以上は何も言わず、何もせず椅子に座り直した。

何も、言えるはずがない。俺がお前を拒絶した。
もがいても、喘いでもお前にだけは、助けを求められない。


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かれこれ2年ぶりくらいの更新です。
他のお話も中途半端多いし進められたらいいんだけど・・・w

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潮騒 40(ホミン以外:閲覧注意)

事務所側が身内とはいえスタッフ以外を入れるわけにはいかないと、ヨニを排除したせいか。
チャンミンは妙に機嫌がよかった。普段なら熟考してからの発言も、今日は積極的だ。
頼もしくなった弟を誇らしく感じながら、もうすべて任せてもいいと思っていた。

今の俺は、抜け殻だ。

あなたは一人で暮らせないとよく言われる。チャンミンと住んでいた頃は、チャンミンに。
スタッフと住んでいる頃はスタッフに、生活のすべてを依存してきたと言っても過言ではない。
仕事しかできない。大袈裟に言えば、そんな人間で。
その相手が今は、ヨニに変わっただけ。心は許せないまでも。
最低限、俺の生活の世話だけはしてくれる。

日々の生活がそんな風だから、せめて仕事くらいは主導権を握りたかった。
自分を表現できる手段はひとつしかないから。でも、それさえも。
今の俺には負担だった。たくさんの目にさらされて。
その中には、俺のあの日々を知っている目がたくさん、ある。

そう思うだけで、生きた心地がしなかった。繰り返されるフラッシュバック。
忘れたくても忘れられない。
仕事をしている時間だけは、何もかも忘れたい。だけど。

・・・チャンミン。お前のその目が。俺を求める目が。
今の俺を、苦しめているんだよ。


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潮騒 39(ホミン以外:閲覧注意)

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潮騒 38(ホミン以外:閲覧注意)

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潮騒 35(ホミン以外:閲覧注意)

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潮騒 34(ホミン以外:閲覧注意)

耳元にお前の息がかかる。今までは、それが。
幸せの合図。だけど、今は。
あの暗闇の恐怖が、先に立つ。

知らず知らずに身を固くする俺に、気づいてか。
お前は意地悪く言う。
「何人・・・抱かれたんですか」
ビクつく俺の体を、優しく抱きしめて。
「やっぱり・・・そうだったんですね。・・・僕だって危なかった。僕には幸い、守ってくれる人がいましたから」
あいつを守りたければ。その言葉を、思い出す。
お前を守れたなら。

深く息をつく。その腕が俺をより強く抱きしめる。
「これからは、僕があなたを守ります」
「・・・離せ」
「誰にも触れさせませんから。僕をそばに置いてください」
「離せと・・・言ってるんだ」
「いや・・・です」
振りほどこうとしても、振りほどけない。
俺の体が硬直しすぎているのか、それとも。
お前が、俺の知らないうちに強くなっているのか。
お前は俺を振り向かせて、微笑む。

僕は、何も変わりません。あなたのすべてを、受け止めたうえで。
あなたをこれからも変わらず、愛します。僕を・・・信じてください。

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潮騒 33(ホミン以外:閲覧注意)

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所属:Bigeast/ビギシャル

mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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