雨の静謐

雨の中、車で音を聞きながらあなたと眠るのが好きだ。
窓の外を見つめるあなたとその膝枕に甘える僕。
大好きな太ももを撫でるとあなたはかすかに動いて。
それでも手出しさせない緊張感が少しだけ。

あったかいな。あなたがぽつりとつぶやく。
何が? わからなくて、あなたに問いかける。
お前がさ。僕の髪を撫でて。
ふっと笑う。街灯の明かりにあなたの笑顔が揺らめく。

束の間の休息。移動の間。
マネージャーを待つ車の中。
雨音が激しくなる。何も見えなくなればいい。
曇る窓ガラス。あなたが身を丸める。

ちょっとだけ口づけて。
はにかむように笑う。
好きだと、思う。好きだと感じる。

指を、からめて。
好きだよってつぶやくと。

俺も。言葉少なに。
あなたが、つぶやく。












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よろしからぬ精神状態で書きました。
後編はこちら
特に何も起きていない後編であります・・・。


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テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

星の夜

ちゃんと、言ったよ。ふたりで完全体だって。
帰ったら抱きしめてくれる?

今日のステージも楽しくやり切った。
いろいろ言われることもあるだろうけど、僕は僕なりに精一杯頑張った。
あなたがいなくても僕は東方神起。
あなたとの看板を汚すわけにはいかない。
ふたりになってからの歌を歌わなかったのは、あなたとでなければ成立しえない世界だから。

ソロとして出るのなら僕らしいソロもできたとは思う。
準備期間が少なかったことももちろんあるだろう。
だけどあなたと決めたこと。お前が自由にやればいいと、ヒョンは言ったけど。
僕はあなたとふたりで一つ。
あなただってこのステージに立ちたかったはずだ。

あなたの衣装を着て。
あなたを真似た服を、着て。
あなたからもらったクロス。おそろいの指輪。
あなたがした口づけ。いつもそばにいる。

誰かの憶測も批判も、何を言われても構わない。
見てほしい人はあなただけだから。
そしてあなたを愛する、僕たちを愛してくれる人たちのために。
自分にできることを、心を込めて成し遂げるだけ。

伝わったかな。・・・伝わったよ。
俺かっこよかったでしょ? ・・・ああ、かっこよかった。
ユノほどうまくはできなかったけど。・・・何言ってるんだよ、最高だったぞ。
俺が保証する。お前は宇宙一、最強だ。

ユノの大げさな褒め方は、いつもくすぐったいって思ってたし。
時にうっとうしく感じたけれど。
あなたがいつもそうして僕のそばにいて、僕を育ててくれたから。
あなたの背中を受け継いで僕はひとり、ここに立つことができたんだね。

明日には帰るよ。少しだけでも、会えるかな。
会いたいな。

電話を切った後、ひとり空を見上げる。
いつもあなたといた。指輪に口づけて。

今日もあなたといる、星の夜。



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二度ベルを鳴らすから一度うなずいて

いろんな噂に僕だけ置き去り。
あなたも僕も仕事で忙しい。
多分どうでもいいことなんだ、僕たちの間に存在すること以外は。
ねえ、二度ベルを鳴らすから一度うなずいて。

初めての休暇なんてどうでもいいことだよ。
僕とあなたの初めてはいくらでもある。
あなたがあなたの最初のつらさを分け合う相手は僕じゃない。
その頃はきっと僕も同じ場所にいると、思うから。

いつだっていい、どこだっていい、合図は分かっているよね?
聞こえていても聞こえていなくても構わない。二度ベルを鳴らすから一度うなずいて。

甘えるつもりはないよ。
だってずっと甘えてきたから。
突き放すつもりもない。僕がふさぎ込んだ時、あなたはいつも隣にいたよね。
僕たちは一緒にいすぎたから、一緒にいると幸せだけれど時々つらいこともある。
だから体が二つあるんだろう。神様が与えた試練。

心はたぶんひとつなんだよ。
思考がふたつあるだけでね。
その証拠にいつだって僕はあなたのそばにいる。あなたも、僕の。

タイミング。
それすらも。
運命で導かれなければつながらない。
別々の場所、別々の仕事、タイムスケジュールもわからないのに。
同じだね。
「もしもし?」
交わす言葉。交わす不思議。

コーヒー買って帰るから。

どんなに忙しくても時間がなくてもちょっとだけ寝に帰るんだ。
あなたの隣が一番眠れるから。
そして、あなたの家は僕だから。

ねえ。
二度ベルを鳴らすから一度うなずいて。神様が言ったんだ。
ユンホ、チャンミン。それぞれのベル。
ふたりでひとつ。共にうなずく、ツインソウル。


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時間旅行

結婚してくれる?
歌の歌詞だけど、なんかそんな気分だった。

いつかは誰かと。
お互いにそう言ってる。
隣にいても。

みんなの前でするわけじゃないさ。
友達のとこみたいに、ふざけてできるような雰囲気ならいざしらず。
ほっぺくらいは、いいかなあ。
思うけど。
思うだけ。

あなたはもう前を向いている。
みんなにすでに決意を語ったあなただから
その気持ちはすごく良く分かる。

僕はやっと伝えたから。
あなたのことでショックを受けているみんなに
立て続けに悲しませることなど言えない。
今が一番いい時期と言われているけれど
みんな思い出して?
僕はいつも、前よりももっとよくなっているはず。

ユノはなおさら。

だから、安心して待っていて。
笑顔で見送って。
時間旅行、に年という月日は短くはない。
でも、人生に置き換えてみたら長くもない。

ふたりのステージが、終わったら。
ふたりきりのキスデー。

前を向いて歩こう。
次の光を目指して。

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By a key and is locked (6/9 Lock の日)

わかってたことだけど、ついに。
発表された。知っていることを、知らない振りするというのは、きつい。
ユノはなおさらだろう。入隊のその日まで、あなたはきっとユノ・ユンホでいるはずだ。
わずかな時間しか、私人としての行動を許すことなく。

この貴重な時間を、本当はあなたと過ごしたいけど。
あなたが忙しくする間、僕も忙しくするしかなかった。
ひっそりとその日を迎えたいあなたと、見送りをしたいであろう多くのファンたち。
僕はできれば。

あなたを、密やかに見送りたい。

お互いの仕事の合間を縫って、本当に短い時間しか、会えない。
今まで一緒にいすぎたから、プライベートは別々だけど。
こんな時くらい一緒にいたいよね。だけど、もしかしたら。
あなたは僕を遠ざけたいのかもしれないな。
僕が、残されてもさみしくないように。

僕に言わせたらあなたのほうが無理をしている気がするよ。
でも、あなたは今のままでいいんだね。
光の中にいるのが大好きな人だから、自由時間を充実させるより、仕事をしたいんだよね。
自由な時間なんか、いらない。あなたの頭の中はいつもステージのことでいっぱいだから。
ステージとステージをつなぐ合間の時間でだけ、休息をとればいい。
できるならその時僕はあなたの隣で。

あなたが輝くときも。
あなたが息をつくときも。
僕がそばにいるよ。・・・忘れないで。

あなたが悲しいときも。
あなたが幸せなときも。
僕があなたのすべてを、半分わけてもらうんだ。
知らないうちにあなたが、荷物を持ってくれていたように。
隣でいつも笑っていてくれたように。

「少しはラクになった?」
「・・・ん」
撮影の合間の電話。声を聴くだけであなたの調子がわかる。
きっとユノも同じ。僕は元気だよ。
「まだまだ頑張ろう、僕たち」
「・・・ありがとな」
あなたの言葉が優しいから、僕は少しだけ鬱になる。
会えないからかな。
会わない、からかな。
「帰っても、いい?」
ユノは黙り込む。いやなのかな。思ったけど。
返事、聞くまでは。・・・電話、切れないよ。
「・・・聞く必要、あるか? お前んちだろ?」

じわっと、こみ上げてくるのは。
疲れているからだろう。グッとこらえて。
うん。そういうのが、やっとだった。

電話を切って、スマホのカレンダーを見る。いつ、帰れる?
頭の中で指を折って。

鍵をして、鍵をかけて。
僕とあなたにしかわからない心の場所。あなたの家。僕の家。
ふたりだけの場所。
何も言わなくても、わかってるよね。本当は帰りたい、ずっと一緒にいたい。
離れるのは怖いけど。
離れてわかることもきっと、ある。

あなたが彼の地へ行く前に、ふたりきりの時間を取ろう。
僕が追いかけて行くとき、不安な僕を抱きしめてくれるのは誰の腕だろう?

きっと、そうさ。あなただね、ユノ。
夢でもいい。

あなたが、いる。










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6月9日、ロックの日と聞いてロックンロールしか浮かびませんでしたが
Lockの日でもあるということで、書いてみました。

テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

あまえるめさそうくちびる(キスの日)

帰ってきてもおかえりとは言わない。
なんだかお互い気恥ずかしいのかもしれない。
顔を見て「お疲れ」って言ってからコーヒーを淹れていたら。
ユノが、僕の背中を抱きしめる。

「・・・どう、しました?」
「なんでも」
「マッサージでも」
「・・・いい」
「飲みます?」
「・・・うん」

甘えてくるのは、きっと。
疲れているからだな。お互い、そうだけど。
ここのところすれ違ってたから、一緒になれたのが単純にうれしい。
ユノも、そうなのかも。

僕から離れて、ソファに腰掛ける、その背中。
今更だけど、いとおしいっていうか。
・・・なんだろう。好きってこういう気持ちなのかな。
自然と笑みがこぼれる。

カップを手渡して、隣に座って。
僕にもたれるユノに、ちょっと笑ったら。
もたれた体勢のまま僕を見上げるから、上目遣い。セルカ撮る時みたいな目。

コーヒーの味。二人とも同じだから。
味、変わらないよね? 余計おいしくなる?
唇が離れて見つめあって笑って。
また口づけてカップをテーブルに置く。

キスの日って知ってた? 韓国は6月だろ?
日本の、です。・・・なんでなの?
日本初のキスシーンがある映画が上映されたそうです。そっか、ロマンティックだね。
あんまり関係ないか。・・・だな。

いつだってしてる。ふたりなら。ふたりでいられるなら。
この先何があっても。

キスは重ねるだけじゃ終わらない。
それより深い口づけをするならそれだけじゃ。
終わらない。

終われない。


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ジャンル : アイドル・芸能

嫁の嘆き 24 (シムの日だぜ!)

「まあね、別に俺がね、決めたわけじゃないっすから」
「・・・そうだけど」
ユノは毎度のクマを抱っこして拗ねている。
今日は4月6日。なぜか「シムの日」ってことでTwitterが盛り上がってるらしい。
しないけど知ってる。

「ちょーどいい日がないだけじゃないですか、だからしょーがないんですって」
「旧暦でも2月18日なんだってな。できすぎじゃねえ?」
「ですよね! さすが俺!」
「ユノの日はないのかなぁ・・・」
「なかなかね・・・難しいですよねそんな日ないし・・・」

ユノはますます拗ねてしまった。ぬいぐるみを抱えたまま部屋にこもってしまう。
あー、めんどくせ。こういうところがめんどくせえんだよユノは。

思いつつ、トントンってドアを叩いて。
「ユノ、イチゴ買ってきたよ」
「・・・いらない」
うわ。うぜっ。思いつつドアの外で。
天照大神を引っ張り出すにはやっぱりこれしかないかな。
「いらないの? じゃあ食べちゃお。・・・うわっ! うっめえ、これすっげ・・・」
ユノ、ドアの隙間から頭半分出す。素直じゃねえんだから。
「出てこいよ。うまいぞ、これ。わざわざ取り寄せてやったんだから」
「・・・ありがと」
「まあ、今日は俺の日だけどさ。俺はイチゴ見るたびにユノに食べさせたいと思うんだから、ユノの日ばっかりだぜ?」
「そう?」
「ああ。この時期はイチゴ、夏になればアイス。まあ、アイスは一年中だけど。
何月何日じゃなくても、いんじゃね? ・・・な」

ユノ、すーっとドアから出てきて。
俺が持ってる皿からイチゴをつまみあげる。
幸せそうに微笑むユノを見て、俺は本当にいつも、どんだけめんどくさいって思っても。
幸せだなって、思うんだ。

俺、いつまでたってもさ、ユノから離れられないな。
改めてそう、思った。

テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

雨を抱く

幸せにたくさん酔って楽しくご飯を食べて。
みんなで過ごしたいと思いながら、最後はやっぱりふたりがいい。
宿舎に戻ることはできても、今はまだここにいたい。ホテルの部屋。たくさんの光。

あれだけ泣いて、みんなに慰められて。元気になってたくさん食べて笑って。
それでもふたりきりになったら、あなたは思い出語りをする。
そのたび、じわりと涙を浮かべて。

あの時も、この時も。いつも僕がそばにいたよ。
あなたの力強い背中しか、あの頃は見えなかったけど。
ふたりきりになってから、僕はあなたの孤独を知った。
脆さを知った。

言わなくてもわかってるんだろうけど。
僕が先にシャワーを浴びている間に、窓際で膝を抱えて外を見ているユノを、見たら。
その背中がかすかに涙に揺れているのを見たら。

言わずにはいられなかった。その背中を、抱きしめて。
昔は遠かった背中。今ではただ一人、僕が。
抱きしめてあげられる。わかってあげられる。
「いつも僕がそばにいたじゃないですか。これからもずっと、僕がユノのそばにいます」
雨を抱きしめているようだ。子供のように泣きじゃくるユノがいとおしい。
顔を見られないように、膝を抱え俯いたままのユノの。
髪を撫で、その顎を持ち上げる。

「泣かないで」
「・・・だって」
「僕だって同じです。ユノとふたりでステージに立てなくなるの、寂しい」
あんなにかっこいい人、なのに。
何度見てもほれぼれするほど、かっこいい男、なのに。
本当のユノは、こんなふうに大きな体を小さく丸めて泣いてしまうような。
繊細な、かわいらしい人。涙を手で拭って、微笑みかけたら。
無理して笑顔を浮かべた。

ありがとう。低く、かすれた声で。
膝をぎゅっと抱いたままのユノが、せつなくて。
両手を広げる。ユノはそれでも、動こうとしない。

しょうがないな。抱きしめてあげる。
ユノはまた子供みたいに泣き出した。
僕を抱きしめて。

そう、きっとね、思い出も一緒に抱きしめてるんだよね。
僕も、ユノも。だから涙が出るんだよ。
つらくても、苦しくても涙を見せなかったあなたが、今では。
素直にその心を表すことができる。

ずっと変わらないユノだけど。
ひとつだけ変わったところがあるといえば。

素直に泣けるようになったこと。それはきっととても、幸せなことだよ。

あなたの涙はずっと、僕が拭うよ。隣にいさせてくれる?
・・・あなたの許可は、取らないけどね。


テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

藍錆の闇、猩紅の唇

そこまで急ぐ必要はないとわかっていても、義理は果たした、何より幸せな彼らの姿を見るのがとても楽しかった。
帰路はかなりの疲れにため息が出るほどだった。
それでも。あの人をひとりにはしておけない。もちろん、ひとりじゃないことはわかってる。
僕がいなければいないでマネージャーなり、心を許せる人と過ごしているはずで。

「・・・え? そうなんですか?」
もともと帰るつもりではいたけど、マネージャーに電話して驚いた。
ユノだと長くなりそうだから、てっきり一緒にいるもんだと思って用件だけ済ませようとかけたのに。
ユノは仕事以外は家から出ていないという。
食事も済ませて帰り、それからは誰も呼ばずひとりで家にいると。
あの人のことだからきっと、ひとりではいられないはずなのに。

沖縄、楽しかったね。ずっと一緒にいてあげられなくてごめんね。
本当はあのまま家に帰ってさ、ふたりで荷物整理したり写真見たりしたかったよね。
・・・っていうかどうせ僕がするんだろうけど。
気付けば笑ってた。同行してたスタッフにいぶかしがられる。
や、なんでもないっす。それでも笑いは止まらない。何してるんだろ。
アイスばっかり食べてないといいけど。

早く帰りたい。藍錆の闇。
深く、濃く、星の光がなければあなたを見失ってしまいそう。

SNS見ればすぐ上がってる。疲れ果てた僕の顔。
そりゃあ、ね。移動手段が飛行機ばかりなんてふつうありえないだろ?
車に乗り込む。シートに深く体を沈めて、夢うつつ、あなたの声を聞いた。
チャンミン、何してるかなあ、って。・・・言ってそう。ひざを抱えて。

あなたがあまりにも大人で、子供で。
あなたがあまりにも男で、男の子過ぎるから。
僕は心配になる。離れてしまったら。
あなたは僕以外の手に慣れてしまうのだろうか。

うまく畳めない服も、そのうちきっと。
あの中で、キレイに畳めるようになるんだね。
努力し続ける特性はDNAのなせる技らしいから、それだけは何にでも役に立つ。
もしあなたがなんでもできるようになってたら、僕はいらなくなってしまわないかな。

「ただいま」
もう寝てるかもしれない。思いながらドアを開く。子供みたいに部屋から飛び出てくるユノを期待したのに。
くるわけ、ないか。僕だけだね、へんな期待してるの。
あなたがずっと僕の手を必要とすればいいのにって。
心の中の闇にまたひとつ涙が落ちる。

「おかえり」
部屋に入れば、ソファに座ってたユノが頭だけこちらに向ける。
「ただいま」
それとなく部屋をチェック。・・・そこそこ片付いてる。
ユノが僕を見つめる。なんだろ? 人差し指だけでくいくいっと呼ばれて。
隣に座る。僕の肩を抱いて。
何も言わない。なんか、気になる。期待させておきながらテレビに夢中になる、その唇。
噛み付いたら、溢れそうな赤。近づいたら。
体を少し離されて、見つめられる。どうしたの? って、それは僕のセリフ。

「片付け、は・・・したんですか?」
「したよ」
「夕飯、もう・・・」
「食べた」
「お風呂は?」
「まだ入ってない」
「僕片付け、しますね」
「ダメ」

言い終えたのとほぼ同じタイミングで唇が重なる。前歯で軽く、その厚い下唇を噛んだら。
泣きそうになった。幸せって、いいなって。

親友の幸せな夜を一緒に祝ってやることもできず。
何故僕はここにいるんだろう。何故あなたのそばに帰らずにはいられないんだろう。
明日は必ず来るのに。

思いを唾液とともに飲み下しながら。

あといくつ、この藍錆を重ねることができるだろう。
あといくつ、この猩紅を重ねることができるだろう。

静かに、たおやかに時は過ぎていく。
残酷なまでに優しく、いつもと同じ時間だと錯覚させながら。
あなたの前向きな孤独に、僕はどう携わっていこう。
離れても愛を感じられるように。

せめてもと、ボタンを外し。
胸元にきつく紅を残した。














-------------------

あいさびのやみ、しょうこうのくちびると読みます。
どんな色かは調べてみてくださいね・・・!
まあ、あんな感じとこんな感じです。

なんとなーく寂しいシリーズのリクエストをw
まーみーさんからいただいたのでリアルネタからめ書いてみました。
まーみーさん、いつもながらありがとうございます。

今日もいい天気なんですよね!
晴れたからしょうがない洗濯物干しなおしましたしね。
14時過ぎたらビューイングの発券にいってこなくては・・・。


テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

桜始開(サクラハジメテヒラク)

目覚めて、いつも。一番にあなたの寝顔が目に入る。
おはよう。囁くと、くすぐったそうにもぞもぞしてから、かすれ声の「おはよう」。
カーテンを開ける。朝日がまぶしい。
今日は3月27日。ついさっき知った。
「今日は桜の日なんだそうですよ」
「桜の日?」
もちろん、どういう意味か調べた。深いいわれでもあるのかと思ったからだ。
でも、最初に聞いた理由はあんまりで驚いた。
「はい、結構ムリヤリですけどね、まあ、合ってるっぽいです」
「どーいう意味?」
「さくらで3と9で掛け算、3×9=27、で今日みたいです」
いくらなんでも、情緒に欠ける。日本らしくないと思っていたら。
ユノもそう思ったらしい。それだけ? とごもっともな返事。
「七十二候っていう方式のひとつ、桜始開の時期だからちょうどいいんだそうです」
まあ、こじつけだろうけど。なにがしかの記念日が欲しかったんだよね。
ふぅーん。ユノは目を輝かせる。サクラハジメテヒラク、かあ。呪文みたいだね、って。

あの頃。僕たちはまだ。
ふたりきりの日々が来るなんて思いもしなかった。
あの川の桜をのんびり愛でることができたあの頃は、もしかしたら幸せだったのかもしれない。
今は花見どころか、季節をそのまま楽しむことさえできないでいる。
仕事に追われ、日々に追われて。

この仕事をしていたらずっとそうなのかな。
いつか、ゆっくりと桜を愛でられる年になるのかもしれない。
でも、そうなったとき、僕はどういう立場にいるのだろう。
同じ桜を幸せな気持ちで見上げることができるんだろうか。

「ねえ、ユノ。あそこ、ちょっと咲いてるよ」
今の家からも、桜の木が見える。
前ほど近くはないけれど、それでも目から感じる季節は、心に温かい。
「ほんとだ」
ユノが自然に僕にもたれる。そばにいられる時間は、片時も離れたくない。
そのときは確実に近づいているから。

満開の桜を見てから、帰りたい。
満開の桜を見てから、旅立ちたい。
今年で、日本の桜にはしばしのお別れをするけれど。

僕たちはずっと一緒だから。

ほっぺた、お互いちょっとだけ痛いけど。
なにか言いたくて顔を向けるタイミングが一緒で。
目が合って、微笑み合う。自然に口付ける。
唇が離れて、ユノが笑う。
「サクラ、だ」

僕のほっぺをつつきながら。
笑うあなたの目に、映る、僕は。

ゆらゆら、揺れていた。・・・大丈夫。
あなたを抱きしめる。サクラのように、儚いところのある、あなたを。
ずっとずっと守るのは、僕だよ。



テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

所属:Bigeast/ビギシャル

mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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