à la folie 41

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à la folie 40

客人用のベッドは、使わずに。
僕の硬いベッドで、抱き合って眠る。
汚れを洗い落としてきた君は、想像以上にいい香りがして。
ドキドキ、する。

長旅の疲れだろう、君は安らかな寝息を立てて。
闇の中、見つめている僕だけが興奮、してる。
夢を見ているのか、時折幸せそうに微笑む、君に。
我慢ができなくなりそうで、ベッドを降りた。

今日一日生きていられたことに、感謝する。
朝、目覚めたことに感謝する。そんな毎日に、僕は身を置いていて。
こんな危険に、君を晒すことになるとは、思ってもみなかった。
それでも僕だけを求めて、会いに来てくれた君を。
・・・やっぱり、家に帰さなければ、いけないんじゃないか、と。
思うんだ。

月の光を、見上げながら。
チャンミンに会わせてくれたことに、感謝する。
祈りを捧げていると、物音がして。
君が泣きながら抱きついてきた。

「どう・・・して、ベッド」
「ああ・・・、ごめん」
「一緒にいて、ください」
甘える目をする、君に。

無理、だ。華奢な手に手を重ねて。
驚いて僕を見上げる君を引き寄せ、抱きしめる。

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à la folie 39

君はすぐに、僕が大切にしている子供たちに会いたいと言う。
「僕にもできることがあると思うんだ」
「そうだね」
「何でもお手伝いします。ヒョンと一緒に働きたいんだ」
「ありがとう」

子供たちに、チャンミンを紹介して。
チャンミンも自分なりに自分のことを話した。
恥ずかしそうに話す姿がとても、かわいくて。

授業を終えて、片づけをしながら。
一生懸命あちこちを掃除してくれている君を、抱きしめる。
「疲れただろ? もういいよ、ありがとう」
「・・・でも」
「明日はゆっくりしたらいい。・・・ね」
チャンミンはふわっと笑って、頷いた。

いつもシャワーを浴びられるわけじゃないけれど、今日は。
君にゆっくり休んで欲しくて、シャワーが浴びられるように手配した。
さっぱりとした表情で戻ってきた君は、シーツを綺麗に敷き直して。

「僕はこっちで、寝るから」
さすがに窮屈なシングルベッド。しかも、硬い。
もう一つ、客人が寝るためのベッドを君に勧めたら。

「ひとりじゃないと、寝られませんか?」
「・・・疲れてるだろう? こっちのほうが、柔らかい」
君は唇を尖らせ、首を横に振る。

一緒に、寝る。つぶやくように言って。
僕に抱きついてきた。



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à la folie 38

愛してる。そう、つぶやくと。
君は僕を見上げた。子供のようにあどけない目で。

君に恋に落ちたあの瞬間を、思い出す。
女の子のようなかわいらしさで。
男の子でしかなかった、君。
初めて愛した日の、硬い、体。僕を受け入れて苦しみながら。
うれしいと、涙を流した君を。

思い出す。
「・・・愛してる、チャンミン」
もうずっと、何度だって。
言うよ。君が嫌というほど。
泣き濡れた君に、口づけると。
君は声を上げて泣き、泣き崩れた。

腕の中に君を抱きしめる、ただそれだけの幸せを。
何度夢見ただろう。でも、夢じゃない。

このままずっと抱きしめていたいけれど。
僕には仕事がある。子供たちの将来のために、勉強を教えること。
君をなだめ、落ち着かせて。
部屋に案内する。ベッドと机しかない、簡素な部屋。
「ここだよ。僕は、気に入ってる。・・・でも君は、無理しなくていい」
「ヒョンがいるなら、僕はどこでも、いいです」
やっと涙を収めた顔で、君は笑って。

何も持たず、本当に身一つで。
こんなところまで。
君のご両親にもう一生、顔向け、できない。

ふたりだけで、生きていこうか。君に微笑みながら。
心の中でだけつぶやく。

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à la folie 37

僕を見つめる、その大きな目から。
涙が一滴、流れて。
「嫌い、ですか。・・・僕のこと」
「チャンミン」
「あなたが僕を嫌いでも・・・、僕はもう離れませんから」

言うなり、チャンミンは僕を抱きしめた。
子供が、親に甘えるみたいに。
僕は、そんなチャンミンをうれしく思いながらも、少しだけ戸惑って。
同じように抱きしめることができないでいた。
君をあんな目に遭わせてしまったのに。
君の幸せを願うからこそ、離れたのに。
どうして、君は。・・・だけど。
大変な思いをしてまで、僕のもとに来てくれた。
もう離れないと。
はっきりとそう、言った。

きっと、すべてを捨ててきたんだね。君の大好きなお父さんとお母さんの手を。
振り切って。

どうして、そこまで。君を不幸にしてしまうと、わかっているのに。
君の幸せだけを願いたいのに。

僕は、僕の幸せだけを願ってしまう。罪深い人間だ。
神様、どうかお許しください。心の中で懺悔しながら。

大好きな君を、抱きしめる。


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à la folie 36

学校のすぐ近くに借りた小さな家。
防犯のつもりでもなく、野良犬だった二匹を、引き取って飼い始めた。
子供たちと同じ、慣れるまでは警戒心丸出しだった二匹も、じきに慣れて。
今では立派な番犬になっている。

ダルと、ビョル。人が来るとものすごく吠える。
ここへよく来る子供たちや学校関係の人なら、吠えないけど。
珍しいお客さんなんだろう。ドアを開けると。

・・・夢を見ているのかと、思った。

「チャン・・・ミン」

やつれた顔。今までの苦労を物語る。
薄汚れた服は、ここへ来るまでの危険を考慮してのものだとは思うが、それでも。

「・・・ユノ、ヒョン」
目に涙をいっぱい、ためて。
僕をまっすぐに見つめている。唇を真一文字に、結んで。
ゆっくり、歩み寄る。夢じゃない。・・・でも。
夢を見ているようで。

触れたら、壊れてしまうんじゃないかって。
手を伸ばすのもためらわれて。
そんな僕に、チャンミンは気づいたのだろう。寂しそうにうつむいて。
「やっぱり」
「・・・え?」
「やっぱり、迷惑だったん、ですね。僕がここに・・・きたこと」
「そんなこと・・・」
とっさに、チャンミンのシャツの袖をつかむ。チャンミンはびくっとして。
僕を見上げた。


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à la folie 35

誰をも、愛さずに。
誰にも愛されずに、ただ淡々と過ごす日々。
あの町から遠く離れた場所で僕は、子供たちに勉強を教えていた。
子供たちと過ごす時間は、幸せで。
この子たちの幸せだけを祈る、毎日。

愛する彼のことを、忘れたことは一度も、ない。
彼の幸せは、願わなかった。
ただ生きていてくれることだけを願った。

すべての情報を断ち、友人との連絡も取らずに過ごして。
仕事だけに打ち込む生活。
現地の人に頼られ、求婚されることもあったけど、すべて断って。

朝に、夕に、君を思い出し。
戻れない日々を懐かしみながら暮らしていた、ある日。

シャワーを浴びて部屋に戻り、パソコンを起動してみると、一通のメールが届いていた。
仕事に必要な相手にしか教えていないアドレス。
数日前に届いたらしい。確認さえしていなかった。

チャンミンと言う若い男性が、あなたに会いたがっています。
危険地域もあるからと止めたのですが、忠告も聞かずそちらへ向かってしまいました。
何事もなければ、三日ほどでそちらへ着くと思います。着かない場合は。
私には彼の無事を保証できかねます。

三日ほど。すでにその三日を過ぎている。
こちらへ向かっているとしても、どこをどう探せばいいのか。
犬たちがけたたましく吠える。外へ出ると。

・・・息を、呑んだ。
やつれた、君が。

そこに。




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à la folie 34

僕の血は。
チャンミンに与えることはできない。
血液型が、違うから。

テヒ以外の、家族の血を分け与えられ。
君はかろうじて一命を取り留めた。

お母さんは、チャンミンを管理のしっかりした病院へ入院させるよう手続きを進め。
僕にも、これ以上関わらないでほしいと、申し入れてきた。

「どうして、ですか」
「一生懸命、面倒を見てくださっていたことは感謝します。・・・でも。
あなたを見ると、テヒも、チャンミンも、つらいと思うんです」
「でも、僕は」
チャンミンのことを。言いかけた、僕を。
お母さんは軽く首を振り、制止する。
「ユンホさん、あなたが好きなのは、テヒじゃなく、チャンミン・・・ですよね?」

愛してる。思わず、口走ってしまったことを。
思い出す。もう、今更。

「そうです。僕はずっと前から、チャンミンを」
「やめてください」
ぴしゃりと、言葉を投げつけられて。
「あの子は、男です。たしかに、見た目は女性的な部分もあるかと思います。でも、男なんです。
もう・・・いい加減にしてください。テヒはあんな目に遭わされて、息子まで・・・。なんて汚らわしい」

冷たく、そう言い捨てられて。
返す言葉もなかった。

チャンミンの幸せを、その家族の幸せを願うなら。
僕にできることはただ一つ。

彼の目の前から・・・消えること。



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à la folie 33

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à la folie 32

家から一歩も出たがらず、病院にも行こうとしない君を。
毎日、声をかけ世話を焼き抱きしめて。

不謹慎だけれど、僕は。
この世界がいつまでも続けばいいと思った。
僕の腕の中で、ずっと。
生まれたての雛のようにかわいい君を守っていけたらいい。
蓄えはそれなりにあるし、家でできる仕事もこなしてる。
君がそばにいてくれるならそれだけでいいんだ。

だけど、僕のそんな小さな願いも。
ある日突然、崩れ去ることになる。

テヒの妊娠を知ったお母さんが。
僕の家にやってきた。
お母さんは、チャンミンは入院していると思っていたらしい。
声をなくし、心を病んでしまった今、まさかこの家にいるとは思わなかったらしい。
僕も、あえてその話はしなかった。

チャンミンはいつもこの時間、部屋で眠ったり本を読んでいる。
本当に静かに暮らして。
最近、ようやく声を取り戻しつつある。だからこそ。
刺激を与えたくなかった。

テヒのこと、ご存知ですよね? お母さんは声を落として、言った。
家族に知らせないわけがない。目を見て、うなずくと。
もしかして、それは。お母さんは声を詰まらせる。
二人の間に何があったかはわからない。
ただ、あの場を観る限りでは、可能性は限りなく高い。

「あの子、産むつもりみたいなんです。・・・どうしたら」
泣きながら訴えるお母さんに、僕は何も言うことができない。
気配に気づいた時には。

もう、遅かった。

「チャン・・・ミン、あなた」
奥の扉から顔を出したチャンミンは。
信じられないといった表情で目を見開く。

ウソ・・・だろ? 久しぶりに聞いた君の、しっかりとした声は。
涙とともにあふれ出した声、だった。





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所属:Bigeast/ビギシャル

mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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