FC2ブログ

【はにこ企画】 realize (初めて恋をした日・番外編)

僕はそんなに甘いものは好きじゃ、ない。
だけど、なんか、どうしても。
ユノヒョンにチョコを、あげたくて。

「友チョコ? 俺チョコ? くれんの?」
「・・・い、いいよ」
やーったあー! 買いに行こうぜ! って。
キュヒョンは案外あっさり、のってくれた。
僕たちはもらう側で、女の子へのお返しはホワイトデーにするとしても。
僕は、ユノヒョンに・・・あげたくて。

でもどうしよう、おかしいよね、そう思いながら。
本当はちょっと前から、ひとりで、デパートうろうろして。
その上の階の本屋に用事があるような振りをして、バレンタインチョコの特設会場を行ったりきたりしながら、あ、あれもいいな、これもいいなって、横目でチェックしてた。

だけど、やっぱりひとりじゃ、恥ずかしくて。
ユノヒョン、甘いもの好きかも、分からないし。でもケーキは、食べてくれたから・・・。
大丈夫かなって思うけど、甘さ控えめのビターチョコとか・・・。
そんな感じかなあ、って。

ものすごく真剣にチョコを選んでたら。
お前、やっぱあの人にあげんの? って。
違う、なんて言いたくなくて、黙ってうつむいたら。
まあ、好きにしろよ。俺の分も買ってくれるなら、どっちでもいいや。

いっぱい入ってるやつは、好きじゃなかったら困る。
高級で、数は少なくても、おいしいのにしよう。
俺もそれがいい! キュヒョンは言うけど。
無理。あっさり切り捨てる。僕はキュヒョンには強気に出られるのだけど。

バッグの中にチョコをしまいこんで。
エマとレイに会う。それぞれにチョコをもらった。
夕飯を食べて、じゃあ、また。
僕は、ちゃんと気持ちを伝えてあるから。
レイとは、ふつうに友人同士。帰りも、送ったりしない。
エマたちと帰っていく姿を、見送って。
今夜は、家にあなたが、来る。

買ってきたチョコを冷蔵庫にしまって。
ご飯を作って、ユノヒョンが来るのを待つ。
ごめんね、遅くなっちゃった。お帰りなさい!
ユノヒョンに抱きつく。

ああ、そうだ。チャンミン、チョコ好き? ・・・え?
言いながらユノヒョンは、バッグから大量のチョコを取り出す。
学校とか、バイト先でもらってさ。チャンミン、好きかなって思って。

そう・・・だった。
ふつう、僕たちはチョコをあげる側じゃなく、もらう側だった。
何もいえないでいる僕に、あ、そっか。
チャンミンもいっぱい、もらってるよね。ごめんごめん。

たしかに、もらったことは、もらったよ。
レイだけじゃない、学校の子からも、知らない人からも、もらったりした。
・・・だけど。
そんなことじゃ、ない。

あれっ? 何で怒ってるの? ほら、ブラウニーもあるよ。
甘すぎるかな。・・・違い、ます。
ん? あ、ご飯はちゃんと食べるよ? ・・・そうじゃ、ありません。

ユノヒョンがもてるのは、分かってたつもり。
でも、こんなふうに。
人からもらったものを、他の人にあげようと、するなんて。
僕があげたとしても、同じように誰かに、あげちゃうかも。

それに。・・・それに。
こんなにいっぱい、どう見ても義理じゃなさそうなチョコばかり、もらって。
ユノヒョンが他の人に、とられたら、どうしよう。

いろいろ考えてたら、涙でそうだし、腹は立つし、もう。
おろおろしてるユノヒョンを無視して、ご飯をよそる。
チョコのことは一切スルーして、ご飯、食べましょうって。
はい。・・・いただきます。

もくもくと、ご飯を食べながら。
おいしいね、チャンミン。・・・そうですか。
ねえ、何で怒ってるの? ・・・別に。
黙ってちゃ、わかんないでしょ。・・・だって。
どうしたの? 優しい笑顔に、もう本当に、苦しくなって。
ユノヒョンの、ばかっ。なんでそんなにいっぱい・・・チョコ。

ん? ああ、一人じゃ食べきれないから、一緒に食べようと・・・。
そういう問題じゃ、ないでしょ。せっかくの気持ちを・・・。
そうだけど、全部は食べられないよ。こんなにいっぱい、あるし。

じゃあ、僕の気持ちも、食べられないから、要らないんですね!
・・・ん?

あ。思わず、口を押さえる。・・・僕の、気持ち?
意味が分かったのか、ユノヒョンは、驚きを隠せない表情で。
チャンミン、もしかして・・・。なん、ですか。
俺に、チョコ買ってくれたの?

その、輝くような笑顔に、僕は。
それまで拗ねて怒っていたこともすっかり、忘れて。
買い、ました。でも・・・。でも?
僕の、チョコも、きっと・・・食べて、くれないん、でしょ?

ご馳走様でした。ユノヒョンはそんな僕の言葉を聞いてないみたいで。
ほら、早く。チョコちょうだい。
え? ちゃんと告白シーンから、やってよ。なに、それ!
僕が怒ったら。

早く片付けてしよう。それでさ。
可愛く「好きです」って言いながら、渡して。・・・いやです。
なんで? ユノヒョン、意地悪だから・・・いやです。
何言ってんの。僕の肩を、抱き寄せて。
チャンミンからもらえるって分かってたら、みんな断ったのに。
俺は、本命からしかもらわない主義ですって。

うれしくて。
悔しくて悔しくて、僕は。
ユノヒョンを、見つめる。
ユノヒョンは、僕の唇に唇を、合わせて。
早く、ちょうだいって、笑うから。

うん。食器をまとめて、台所に持ってって。
冷蔵庫から、チョコを取り出して。

ゆっくりと僕についてきたユノヒョンと、向かい合わせに、なって。
ユノヒョンは、なに? っていいたげな顔、してる。
ずっと前から、好きでした。・・・うん。
今日も、大好きです。明日も。あさっても。・・・うん。
これからも、ずっと、一緒にいてください。

赤の包み。ユノヒョンは、両手で受け取って。
ありがとう。開けていい? ・・・うん。
テーブルに戻る。

金の紐を、解いて。
ユノヒョンがチョコを、開ける。
小さめの生チョコ。ビターチョコだから、食べてもらえるかな。

いただきます。・・・はい。
おいしい? うん。食べてみる?
あーんって、食べさせてくれるのかと、思ったら。
ユノヒョンが自分で食べて、そのまま。
僕に顔を傾けながら、近づいてくる。

口移しで、チョコが入ったら。
そのまま、舌をそっと、絡められて。

口の中でとろける、チョコと。
ユノヒョンの熱い、舌。

こんなに、甘かった? この、チョコ。
ちゃんと試食させてもらったのに。
唇が離れても、甘さがずっと、残ってる。

甘すぎ、ましたか? 心配になって、聞いてみると。
そのまま、食べてみて。食べてみたら、そんなに、甘くない。
何で、あんなに甘く感じたんだろう。不思議に思いながら、ユノヒョンを見つめたら。
ふたりで食べたほうが、甘いね。
あとは全部、ふたりで、食べよっか。

ああ、やっぱり、もっといっぱい入ってるの、買ったらよかった。
繰り返す、ひどく甘い、キスで。
僕は、ふらふら。

あなたは満足そうに、唇をぬぐって。
明日、学校あるけど・・・。
離れたくないな、って。

もう一度僕にキス、した。







------------------

毎度のことなんですが、私の場合いつも企画ネタはよほどでないかぎり
当日に書いております。
現実世界においてだいぶ前にバレンタインチョコをあげてしまい
全然バレンタインの実感がないため忘れそうでございましたが

今回は・・・!
みな実さまのコメントを元に書かせていただきました☆

みな実さま、いつも激しく、あるときは恐ろしく(笑)
熱いコメントをありがとうございます。

「初めて」に関しましてはもう、ベースが確定しているため
後はざっくり味付けで、方向性は変わらないのでありますが
こんなふうにちょいちょい甘いものを書けたらいいなと思います。

即興小説では、出てくるネタで考えるとどうしても
初めてに結びついてしまうんですね。
なのでいろんな展開がちょこちょこ出ておりますが・・・。

今どの話より一番書きたいと思うのはやはり「初めて」です。

ではでは、そんな感じで
みな実さま、素晴らしいネタありがとうございます。

いつも読んでくださるみなさま、ありがとうございます。
みなさまのおかげで「初めて」シリーズ頑張れてます。
余談ながらFC2小説「Love Songs」で昨日更新した分も
「初めて」スピンオフです。

いずれTwitter限定も書こうかと検討中。
即興にあげているものはそこにあげるだけにして
本家にも分家にもあげないかも。
ただ、あそこも消される可能性も無きにしもあらずなので
どこかにあげておきたくなるからあげているだけではあるんですけどね。

というわけで、すんごく長くなった。
今後ともよろしくお願いします!



関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

甘〜い♪

オトナのチョコも甘いのですねっ♪
むふふ。

皆様のバレンタインSTORYと
久しぶりのユノチャミさんのおかげで
しあわせなバレンタインデーでした。


句読点

きおさん


なんて甘いバレンタイン…。
ちょっぴり拗ねてるちゃーたんのかわいいこと!


ちゃーたんが、戸惑いながら言葉を選んでいる様が、きおさんの文章の句読点の使い方でよく表されてるように思います。

純情カポーを読むと、やっぱりホミンだなあ…って思いますww

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: エラーメール申し訳ございません。

きょこさま、お手数をおかけしてすみません!

ただいま送信しました、ご確認ください。
今後ともよろしくお願いします!

Re: No title

みな実さま、いつもありがとうございます。

こちらこそ!
みな実さまのおかげで書けました。
テーマがあってもネタがないときにすごく助かります。
感謝でございます。
つたなくないですよ、非常に具体的なので書きやすくもあり
こんなニュアンスでよかったんだろうか、と思う点もあり
さじ加減が難しくもありますが、お気に召していただけてよかったです。

今後ともよろしくお願いします。

Re: むふふ

yukiyuki さま、いつもありがとうございます。

口移し!
最高ですね・・・甘そおー!
違う意味でドキドキさせないよう気をつけます・・・w

今後ともよろしくお願いします。

Re: (^o^)

りなちん、いつもありがとうございます。

わざとなのか狙いなのか・・・
きっと天然ですね・・・w
不思議なお方です、ユノヒョン。

去年のバレンタインはあほな甘甘(Choco BANANA)だったので
今年はこんくらいで。

今後ともよろしくお願いします。

Re: 甘〜い♪

りんちゃん、いつもありがとうございます。

みんな素敵なお話かくもんねー
うらやましいね。
まーそれなりに頑張るかああ・・・

今後ともよろしくお願いします。

Re: 句読点

ちーこさま、いつもありがとうございます。

句読点大事です。
かなり気を遣います。
漫画で言うところの、顔から雫みたいなのがでてるような感じというんですか。
あれを句読点で現すわけなんで・・・。
空気感を重点としております。

今後ともよろしくお願いします。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

よ〜ちゃんさま、はじめまして
いつもありがとうございます

パスワードただいま送信しました!
ご確認よろしくお願いします。
所属:Bigeast/ビギシャル

mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

Twitterボタン
Twitterブログパーツ

From Maroulina
2015ca-200-1.gif

kio-frau2015-2-side-1.gif

frau2-200.jpg

kio-4.jpg

frau17-200.jpg

frau16-200.jpg

更新履歴
コメント感謝です^^
kio-1a.jpg
所属事務所
月別アーカイブ
リンク
密談用

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
★鍵はずしたい?

この人とブロともになる

携帯用
QR