Apprenti 128

「どうして、知ってたんですか?」
帰り際、リョウクさんを呼び止めて。
聞いてみる。今までずっと、ふつうに仲良くしていると思ってた。・・・それなのに。

リョウクさんは僕を見て、顔色も変えずに言う。
「僕だって、取り入る相手くらい、考えるさ」

その日は、ソンミンさんが休みで。
キュヒョンも早番だったから、帰りは別々だった。
リョウクさんは「話ってそれだけ?」と、さっさと切り上げようとする。

「待って、ください。僕は、ユノヒョ・・・、あ、オーナーに取り入ってなんか」
「取り入ってるだろ? 大人しそうな顔して、お前レラさんにもケツ貸してんだろうが」
「そんな・・・、こと」
「してないって言えんのかよ。顔がかわいいヤツは得だよな」
蔑むように、見つめられて。

この世界はどうせ、本当に才能のある人間か、金のあるヤツじゃなきゃ。
自分の店を持ったりはできないんだ。それができなきゃ。
お前みたいに、上の人間に気に入られて、寝て仕事を取るかだ。
いいよな、お前。どっちに転んでも損はしない。

あんまりひどいことを、言われて。
泣きそうになった。・・・それでも。
何も言い返さなかったら、認めたと取られてしまう気がして。

「僕は、そんなことしてません。オーナーも、そうです。
 レラさんだって、きっと、そんなこと、しないはずです」
それに。・・・ソンミンさんだって、もし、リョウクさんがそんなことを、したら。
悲しむに決まってます。僕の言葉に、リョウクさんは笑う。

「俺は実際にレラさんから誘われたことがある。ソンミンだってそうだ。
 断ったらこのザマさ。いつまでたっても、別の仕事をさせちゃもらえない。
 キュヒョンは、あいつは変わり者だから、シウォンさんに気に入られてる。
 だから俺らより早く、別の仕事を覚えさせてもらってる。後から入ってきたのに、だ」
確かに、キュヒョンも言ってた。ヤバイから、気をつけろって。
考えれば僕だって。・・・ふたりとも、誘われてる、じゃないか。
それを受けたらどうなるとか、そういうのは別として。

「オーナーはわからないよ。逆に言えば、誘っても落ちないって。
 ソンミンが言ってた。あいつは最初、オーナーのことが好きだったからな。
 今じゃ、俺と・・・付き合ってるけど、それだって、本心は分からない」

あんなにうれしそうに、リョウクさんとの写真を見せてくれた。
ソンミンさんの笑顔を思い出すと、今目の前にいるリョウクさんが、信じられなくて。

言ってはいけないことかもしれないけど。
言わなくちゃ、わかってもらえないなら。

「僕、は。オーナーと、お付き合いして、います。やましい関係なんかじゃ、ない。
 仕事とそのことは、全く別の話です」

リョウクさんは目を見開く。軽くため息を、ついて。
なんだよ、それ。なおさらすげー話じゃねえか。呆れたように。
堂々とパトロン捕まえたって言いたかったわけか。
いいよな、お前は何の苦もなく成功できそうで。

違います。言う僕を、置いて。
じゃあな。リョウクさんは帰っていく。

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テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

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mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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