Apprenti 156

毎度の自傷行為から始まって、初めてミノが手をつけられなくなるほど。
テミンが暴れたという。
しばらく会わないほうがいいと決めて距離を置いたにもかかわらず、もう会うことになった。

その腕のあちらこちらに、痛々しいばかりの包帯を巻いて。

「すみません、僕だけじゃどうしても・・・ダメ、みたいで」
「ダメなんていってないよ、ミノヒョン。僕がおかしいんだ、きっと」
テミンは俺を真っ直ぐに見つめて言う。
「わかってるんだ。だからもう、ちゃんとお別れを言いたくて」
ミノが軽くため息をつきながら言う。

「入院することにしたんです。何度かそちらへ通って施設を見て。
 テミンは一度は納得したのですが、日が近づくにつれますます状態が悪くなってしまって。
 本当は入院してからお伝えするつもりでした」
テミンは泣きそうな顔をして俺を見つめる。
「ふたりきりの時間を作って、ユノヒョン。しばらく、会えなくなるんだから・・・」

兄弟なんだから、ふたりでいてもおかしくはない。ただ。
テミンの言葉の意味はわかっていた。前のように抱いて欲しいと言っているのだ。
「テミナ」
どこからか、聞き覚えのない声がして。
「どう・・・して、お前」
テミンがその男を驚いたような顔で見つめる。
「お前こそなんだその包帯は。何考えて・・・」
テミンはいきなり立ち上がり、その男に抱きつく。

たしか、テミンの親友だ。テミンを抱きしめてため息をついている。
そこへ、ガンウがやってきた。
「遅くなってすみません、ここはカイに任せて帰りましょう」
「帰る・・・の?」
テミンがカイに抱きしめられたまま、俺を見る。
「ごめんな、テミン。ユンホさんは明日も早くから仕事が入ってる。今度お見舞いに行くから、今日はもう帰るよ」
いきましょう。ガンウに腕を取られて。
「カイ、頼むな。テミン、本当にごめん」
店の外へ引っ張り出される。テミンのことが心配だけど、どうしても。
ここで情に流されちゃいけない。

「助かった、ガンウ。ありがとう」
「あなたを心配するチャンミンさんがかわいそうで。それに、テミンのことは僕も気にかかっていましたから」
「そう、か」
「はい。あとのことはカイに任せましょう。カイならテミンをちゃんと受け止めてあげられる」
ガンウはまっすぐ前を見ながら独り言のようにつぶやく。



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テーマ : 東方神起
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mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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