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Adieu 08

「あ、ごめん、ね」
僕の姿を見て、つらそうな顔で笑って。
壁にもたれた体が横へずれていく。

慌てて外へ出て体を抱きかかえると、びっくりするほど、熱かった。
「熱・・・」
「だいじょぶ、だよ。これ・・・くらい」
立ち上がろうとしてふらつくその体を、有無を言わせず引き寄せて。
部屋の中へ運ぶ。

コートを脱がせて、ベッドへ運んで。
寝かせるだけで一苦労だった。
自分の具合が悪いくせに家に来るくらいなら、来なければよかったのに。
それこそ迷惑だとは考えなかったのか。
「熱があるんなら・・・来なくて、よかったんですよ」
「でも、約束・・・したから」
「そっちが一方的にしたんでしょう? 僕があのまま部屋を出てこないとは考えなかったんですか?」
ユノヒョンはしばらく黙っていた。少し咳き込んで。
とっさに、背中をさする。「ありがとう」と、小さく声がする。
嫌われたいのに、どうしても。
こうしてあなたに触れてしまうと、思いを抑えられなくなりそうで。
「・・・ちょっとは、ね。考えたよ。嫌われてるの、分かってるから」
その寂しそうな言葉に、胸を締め付けられる。
「分かってるなら、どうして。こんなこと・・・されたって」
「ごめん、迷惑、かけて。でも俺、諦めないから」
「・・・え?」
「好きになってほしい。・・・俺を」
熱のせいか、甘く潤んだ目で僕を見つめて言う。

耐えられず、部屋を出た。ドアを閉め、もたれて。
動悸がおさまるのを待つ。
好き、だよ。もうずっと前から。もう何年も前から、あなただけを。
あなたが好きで、あなたに抱かれた夜から、僕は。

誰にも、恋することができなくなった。


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テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

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mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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