à la folie 42

蜜月がずっと続けばいいのに。そう思いながら。
近づくその時を不安に思っていた。
いずれこの土地にも武装勢力がやってくる。
そうなる前にここから、せめてチャンミンだけでも帰さなければ。

子供たちは日に日に少なくなっていき、僕としても。
万が一のことを考えると子供たちを迎え入れることができなくなっていた。
状況が落ち着いたらまた会おうと、子供たちを送り返して。
そんな日が来るのかと、不安にさいなまれながら。

チャンミンがそばにいてくれる幸せにいつまでも甘えていてはいけない。
帰るように諭すけれど、頑として首を縦に振らなかった。
一緒にここを出よう。言えば頷く。・・・だけど。
ここを出て、どこに行けばいいのだろう。もう僕の行き場はなかった。

チャンミンだけを逃がすつもりで家を出た。
予想外に早く村は武装勢力の手に落ちていた。
このところ発作の間隔が短い。次に発作が出たら。
逃げられないだろう。足手まといになるのは嫌だった。

学校が大好きだった少年が一人。
逃げ惑う村人の中でぽつんと立っているのが見えた。
銃声が響く中、少年を抱きかかえ逃げようとした瞬間。
弾が右足を貫いた。

子供をチャンミンに託す。逃げてくれと、言った。チャンミンは子供を連れて駆けていく。
このまま、ここで死のう。座り込み建物の壁にもたれながら思った。温かい手のぬくもりに、見上げると。
チャンミンが、いた。

発作の予兆は出ていた。チャンミンを押し戻す力も残っていなかった。
自分のシャツを引き裂き、止血をしてくれている。
それでも血は止まらない。発作が始まった。チャンミンに抱えられながら、建物に隠れた。

僕を抱きしめながらずっと、愛していると。
囁いてくれた。意識が遠くなる。
薬は、もう手元にない。この状況で入手する余裕もなかった。
ああ、やっと楽になれる。臓器をひねりつぶされるような痛みを感じながらも、そう思った。

真っ白な世界に。
ひとりぼっちだ。
愛する人がどこにいるのか、知りたくて。
名前を呼んで、手を伸ばした。ここにいると、誰かに抱きしめられた。

神様? そうかもしれない。
神様は、チャンミンに見えた。
チャンミン、愛している。ありがとう。・・・アデュー、と。
最期の約束を、した。

愛している。生まれ堕ちた瞬間から、ずっと。
今度こそ君を、神の御許で待とう。

次の世こそ、きっと。


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Re: タイトルなし

麦さん、ありがとうございます

すみません・・・!
愛し合いながら、死がふたりを分かつまで
ずっとそばにいられたのは、本当に幸せかとも思います。
所属:Bigeast/ビギシャル

mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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