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wisteria

ささやかな、雨の中。
藤の花を見に来ました。

紫、僕は好きですね。
高貴な色。僕に似合うと思います。

TONEツアーでも、紫の衣装、ありましたね。
あれでいつもビバルイやるから、なんだか・・・。
いいんだか悪いんだか、って気もしましたけど。

こうして藤の花を見ていると。
紫色の雨に包まれている気が、します。


階段の上に、そのお寺はあります。
一段ずつ昇っていきながら、紫の屋根を見上げて。

期待で、わくわくします。

僕たちが行く前の日まで、藤祭りが開催されていたそうで。
お祭りの人出は、ものすごい数だそうですが、
お祭りも終わったし、雨の朝だったから、人は少なかったです。

ヒョンは僕以上に「うわあー」てな感じで、藤を見上げています。
そのキラキラした目が見たくて、探してきたんです。

「すごいねぇ、チャンミン」
「・・・はい。思った以上に、いいですね」

んふ。連発のかわいいヒョンを見ていると、癒されます。
身体を弾ませながら、一段ずつ、階段を上っていくと。

お寺の庭いっぱいの藤。
所狭しと、紫の雨が揺れています。

藤棚の下に来ると、それまで気付かなかった、独特の甘いにおいが
鼻をくすぐります。

「・・・いい匂い」
「ほんとだー!」

もう小降りになっていたので、傘を閉じて。
その雨の中に、まぎれると。

僕たちの身長では、ゆうに藤の木に頭を突っ込みます。
ヒョンは、藤の花に顔をなぶられるのを、楽しんで。
子供みたいに、頭を動かしています。

「・・・ヒョン」

「ん?」

「お花が傷みますよ。ちょっとこう、かがまないと」

「・・・あ、そうだね」

ごめんね。と、まさに今顔がくっついている藤の花に謝って。
んふ。と笑うところが、やっぱり僕の好きなヒョン。

桜にしろ藤にしろ、なんにでも愛情を平等に注ぐ、ヒョンが。
僕としてはかわいいけど、ちょっと・・・ね。
もー、自分、ばかみたい。

ヒョンに背を向けて、藤の花を愛でる。

120430_1036~02

静かに、ツアーのこととか、いろいろ思い出してたら。

「・・・チャンミン」

ヒョンが、耳元でささやく。
思わず、ビクッとする。

「なっ・・・ん、ですか・・・」

こんな、人前でっ。
一応、お客さんが全然いないわけじゃないんですよっ。
あっちにもこっちにも、地元の人らしき観光客の皆さんがいるというのに。

ヒョンはまったくお構いなし。

「なんでびっくりしてんの? ね、おみくじ引かない?」
「・・・おみくじ?」
「うん。おもしろそーじゃん」

そんなに気が進まないけど、おみくじ。
ま、いいですけどね、ヒョンがうれしそうなんで。

要するにあの木の箱を振ると棒が出てくる、ってのをやりたかったらしい。
近くにいた子供がやっていたのを見てたんだって。

・・・お友達かな。年齢的にも。

それ見ながら、いいなあ~って思ったって。
わー! 棒出たー! って喜んで。
実際にその番号どおりにひいたおみくじには、さして興味なし。

そんなもんすよね、結局・・・。

僕が引くときも、なぜかヒョンまで一緒に
あはははは!と笑いながら、木箱を振ってくれて(自分でできます!)。

出てきたおみくじは11番。
その番号のおみくじを、見ると。

「あ、大吉」

いいなー、とヒョンは僕のおみくじを見る。
自分の見てくださいよ、と、その手からおみくじを取り返す。

だってー、意味よくわかんなあい、とほっぺたふくらますヒョンに。
苦笑しながら、ちょっと萌えながら、あとで読んであげますから、と放置。

うわさによると、「大吉」は、実際はそう良くはないそうで。
いわく、その状態が最高だから、あとは下がるだけだとか。
日本人的な考えですね。

最高なら、その状態をキープするよう、努力したらいいんです。
それが最強な考え方だと思います。
努力をしないで、運だけでやっていけると思うからいけないんです。
努力してこそ、運も味方につけることができます。
僕は、そう思う。

そして、なぜか。
恋愛。

この人となら幸福あり。

120504_0717~01

「・・・そうですか」

思わず、つぶやくと。

「なになにっ?」

また懲りずに藤の花に遊ばれていた顔が、ほころぶ。
・・・あるね。

「こら、ヒョン」

「ん?」

「だめですって言ったでしょ、花」

ああ、忘れてた。
だってキレイなんだもーん。
全然悪びれない、ヒョン。

この人となら。
幸せなんて、いくらだって。
きっとその上を行く不幸がやってきたとしても。
僕は、幸せでいられるよ。

「あっち、行きましょうか」

白い藤棚を眺めてから、さらに階段を上がる。

階段を上がると、そこにも藤棚。
さらにつつじが足元を彩る。


雨が少し強くなってきて、屋根のないこちら側に来る人は少ない。

傘を片手に、藤棚の脇で、丈の短い藤の花から流れる雫を。
ヒョンは、その大きな手のひらで、受ける。

立ち尽くして、その姿を見つめる僕は。
なんだか、せつなくて。
すぐにでも、抱きしめたいと思ったけど。
・・・できっこない。
ただ、見つめるだけ。

「・・・チャンミナ」

その唇が、僕を呼ぶ。
甘いまなざしが、僕を誘う。
雨の中でも、あなたは太陽のようなまぶしさで、僕を照らす。

愛すればこそ。
死にたくなるほど。
あなたを、僕だけのものに、したくて。

ゆっくりと、歩み寄る。

・・・ヒョン。

ん?

なんか、ついてるよ。

指を伸ばすと、ヒョンはおとなしく目を閉じる。
その、隙に。

まぶたにキス。

ヒョンは赤くなって、あああー! と声をあげる。
軽くウインクして、しーっ、と唇に人差し指を当てると。

んふ。

そだね、と、ニヤニヤする。

大丈夫だよ、誰もいないの確認したし。
傘で隠れて見えないから。

・・・ん。

ぽわぽわなヒョン。
僕を、そのうれしそうな、疑わしい目で見つめて。

・・・チャンミン。

はい。

ほんとに、なんかついてたのぉ?

・・・ついてましたよ。

うっそぉ。ついてなかったんでしょ、ほんとは。


まあね、そうですけど。
言うわけないじゃないですか。


ついてましたよ。・・・なにがぁ?

・・・目。


高田純次ばりの、言い訳。
あははははは!と、ヒョンは豪快に笑う。

その声に驚いてか、カラスが飛び立つ。


なーに言ってんのチャンミン、それ当たり前じゃん!

いいんですよ、したかったんだから!

素直にそーいえばいいのにー!

うるさいです!


あはははは、と笑いっぱなしのヒョンに。 
やっぱり、幸せだなって、思う。

誰もいない展望台、上がる途中で。
軽く、キスをして。

ふたりでなら、どこにいたって楽しいけど。
こうしてまた、思い出の場所が増えていくね。

雨の中、傘をさしたまま。
あんまりよく見えない景色を、見てた。
晴れてたらもっと見えたんだろうねっていいながら。
晴れたらまた、同じ景色を見に来よう。ふたりで。

一度で目的を果たせなくても、二度、三度。
最高の景色を、見るために。

そしてそのとき、あなたが隣にいるなら。
どんな景色だって、楽しめる。
最高を、目指せる。


・・・ヒョン、僕は今まで、あなたの背中越しの景色を、見ていた。
これからはずっと、その横顔を見ながら。

歩いていける。

ずっと、隣で。




本当はね、ヒョン。ついてたよ。
・・・まつげ。

あなたは何か、願い事をしたかな。

ずっと一緒にいられますように。
ずっとあなただけを見つめていられますように。
ずっと、あなたに愛されますように。

そんなふうに。

神様からの言葉は、漠然としたものでしか、ないけれど。
おまじないの類なら、嫌いじゃない。
だって、それはせつない思いを叶えるための、祈りだから。

無邪気な横顔を、見つめる。
・・・好きだよ、ヒョン。



紫の雨を胸に、抱きしめて。
僕の願いはいつも・・・、あなただけ。




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Re: さすがです

もっさま、いつもありがとうございます。

もっさまにこういうコメントいただくと・・・
そうだ、もっさまは最初はこういう普通のコメントを・・・www

という、なぜか新鮮な気分になりました。
今や私の中では尊敬する作家さんですから^^

そうです、ここ3年くらい連続で見に行っている藤の話で、
シチュエーションとしてはまあこんな感じの。
今回はさらに上には上がりませんでしたが
その前の年くらいにあがったので、それを思い出しながら
「人気少ないだろう・・・」ってんでそんなことをww

Sweetで書くと基本ゆのがぽわぽわなので
チャミは悶えまくりかおとなしめかで、後者にしたのですが
雨と藤という組み合わせはやはりあまり興奮させられませんな。

私はTONEツアーの衣装の中で、一番飾り気のないあの紫衣装が
すごく好きなんですよ・・・!
ああいうそっけない衣装のほうがよさが引き立ちますね☆

いや、何をおっしゃいますか・・・
こっちが本物に決まっているではありませんか・・・

あっちは夜の顔ですよ・・・昼でも書けますけど・・・!
あんな経験ないですからねえ、妄想するのも大変です。
こう、テーブルの下とかになってみて「角度いけるかなあ」
「そこまで無理はないはずやけ」とか考えつつ(←阿呆)

あんまりあっちばっかり頑張りすぎないで本編をなんとかしないとですね、
あっちはあくまでおまけ劇場なので・・・。でもやっぱり書きたいw
ので、頑張ります!

というわけで、いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!

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Re: タイトルなし

まろり~なさま、いつもありがとうございます!
こちらこそ素晴らしい作品を拝ませていただきありがとうございます。
まろり~なさんのところへ行くと魂が戻ってこれなくなります。
ふたりが美しすぎて・・・はあはあ・・・・w

エロエロはちょっと頑張らなきゃ、と思っちゃいますが
甘い話は、最後どう落としどころをつけるかってのを考えます。

なかなかうまいことまとまらんときは・・・
適当ですけども・・・w

今回は藤のおかげで何とかなりました。
そしてTHE・小道具、おみくじのおかげでw
私はどこへ行っても必ずおみくじをひくんですよねー。
節操のない人間ですw

では、いつもありがとうございます。
またお邪魔させていただきます。
今後ともよろしくお願いします!

冒頭

まるでチャミの
旅行日記のようですね^^

途中から
アジアの旦那さん(←結構ツボってますww)が

顔を藤の花に紛らわせてるところか
別のワールドに飛んで行きましたが

形はいろいろあれど
愛をそそぐユノユノが
やっぱりカッコよくてかわいい。

オチャメなユノが好きだな♪

Re: 冒頭

Mi*yo さま、いつもありがとうございます。

何か甘そうなやつを・・・と思ったら
そういやこの前藤を見に行ったのを思い出し・・・
結局他のこと書いたら日記を書くタイミングを失ったのでw
チャミたん旅行記になってしまいましたw

Sweetユノはやっぱりかわいいんですよね^^
こうなるとFairyだかS/lightだかカテゴリわけがわからなくなりますが
まあいいとします・・・。

すべての命あるものに平等の愛を・・・!
でも、だからこそチャミの苦労は耐えませんw

いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!

こんにちは♪

今回のお話、すごくあたたかくて心が癒されました。
チャミ可愛すぎですって(萌萌)
ぽわぽわユノも大好きです!

藤見に行かれたのですか~。
おみくじの画像といい、本当に2人が行ってるかのようでした^^

そういえば、三春の滝桜見に行ってきましたよ♪
夜ではなかったのですが、満開で、見事でした。
その時聴いていたトンの曲とすごく合ってて、何故か泣きそうに^^;
あの小説読ませていただいてから、桜見ると2人を思い出してましたが、今度は藤を見ると思い出してしまいそうです(笑)

また次回も楽しみにしてます♪

Re: タイトルなし

かなめさま、いつもありがとうございます。

あたたかかったですか^^
よかったです!あんまりこういう穏やかな感じの話を書いてなかったような。
ふつーの日常な話がいいのかもしれませんね。

三春の滝桜、いいなあ~!
素晴らしかったでしょうね☆
一度は見てみたいものです・・・!
何の曲を聴いていたのでしょう、もしよかったら教えてください^^

藤もまだまだ咲いておりますね。
藤といえば紫のイメージですが、白やピンクっぽいのもあって
なかなかかわいらしかったです。
またこんなお話書けたらいいなと思います。

では、いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!

mizutamaさま、曲名「SHE」でした~♪

最近、TONE聴くと、何もなくても泣けてくるので一人の時でないと聴けません;

帰り道でも、道路沿いの桜がきらきらと風に舞ってて。
思わず見惚れてしまいました。
確かその時は「RUMOR」でしたが、曲調がすごく合ってて、も~心がざわざわしました!
ipodが手放せません・・・。

エロも大好きですが日常モノも大好きです~^^
また機会あれば書いてくださいね♪

Re: タイトルなし

かなめさま、いつもありがとうございます。
「SHE」鉄板ですね!いい歌ですよね~!
「RUMOR」もいいですね、私はTONEよりKYHDのほうが好みです!
最近はでも、TONE聞いちゃいますね・・・またふたりに会いたくて・・・!

今日はなんだかんだで3つも書けました・・・!
さあこれから大人の時間です、頑張ります・・・w

いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!

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Re: あれ?

yunho-012041 さま、おはようございます!
いつもありがとうございます。

ほんとだー!なんかへんなリンクしてましたね!
今まで何で見れてたのか・・・w
何かを更新するとき間違えたのかもしれません、ありがとうございます。
助かりました!

早速修正いたしました。お手数をおかけしました。
いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!
所属:Bigeast/ビギシャル

mizutama

Author:mizutama
2011/10~「Why?」から「B.U.T.」で東方神起に陥落。ユノペン、ホミン派(リバOK)。
韓流、BL一切興味なしだったのがホミンの目に余るリア充ぶりにBL初挑戦。
【注意事項】
・某有名人をイメージした作品ですが、あくまでも妄想でありご本人+周辺人物とは一切関係ありません。
・使用されている画像等の著作権は著作権元にあります。
・作品は個人的なものなので転載・盗用しないでください。

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